【エンタメCOBS】富士の樹海に行くと磁石が狂うというのは本当なのか?
さらに、ゆるやかな変化だけではなく、地球誕生から46億年の長い歴史の中では、「ポールシフト」と呼ばれる急激な地磁気の逆転現象(つまりN極とS極が反転する現象)も何度か起こっています。
つまり、方位磁針のN極が南を指していた時代が、過去にはあったわけです。
■地磁気の歴史が分かる理由
でも、なぜ過去にそのようなことが起こったと分かるのでしょうか?
実は、このことは火山が噴火したときに流れ出た溶岩を調べることで分かります。
溶岩は冷えて固まるときに、地磁気の影響により磁力を持って自らが磁石となりますが、これらを調査することで、噴火した当時の地磁気の状態を明らかにすることができます。
その調査結果によると、数10万年に一度のペースで地磁気は逆転していて、最近では78万年前にこの逆転現象が起こったことが分かっています。■富士の樹海に関する都市伝説の真相とは…
さて、それではあらためて本題に入りましょう。
富士山と言えば、日本でもっとも標高の高い山(3,776m)であると同時に、現在も噴火活動を続けている国内最大の活火山としても知られています。
実際、1707年(宝永4年)の「宝永大噴火」