あなたの敬語は大丈夫? 大人のマナー講座【敬語編】
次が「謙譲語」。相手よりも自分がへりくだることで、相手に敬意をあらわします。謙譲語は自分側の行為に対して使います(例:「申し上げます」)。
最後が「尊敬語」。相手の人や行為、状態などを高めることで敬意を表します(例:○○様がいらっしゃいました)。先輩や同僚には丁寧語で、取引先の相手や、自社の上司、お客様には謙譲語と尊敬語を織り交ぜて対応できるようにしましょう。
■ビジネスシーンで間違いやすい敬語例・×「部長、ご苦労さまです」→○「部長、お疲れさまです」
「ご苦労さま」は目上の人が目下の人をねぎらう時に使う言葉なので、失礼になります。
・×「とんでもございません」→○「とんでもないです」
これも間違って使っている人が多いのではないでしょうか。
「とんでもない」はこれでひとつの単語なので、「ない」の部分だけを「ございません」に変えるのはNG。
・×「お客様が参られました」→○「お客様がお見えになりました」
「参る」は謙譲語。お客様の行為に対してつける敬語なので「来る」の尊敬語である「お見えになる」「おいでになる」が正解。