いつまで生めるの? 「卵子の老化」という現実

■現実的に、一体いつまで生めるの? 35歳の妊娠力は、20代の半分だといわれています。では、ぶっちゃけ、一体何歳まで生むことができるの? 専門家の間では、女性が出産できる年齢は、《閉経の10年ほど前》と言われているようです。閉経年齢も様々ですが、一般的には、45歳~56歳の範囲内に8割の女性が当てはまります。

もちろん、月経がある限りは、子宮内膜は増殖して剥がれ落ちるという変化が続くため、見かけ的には生殖可能に思うかもしれません。しかし、30代後半から卵子の老化が進むため、排卵は起こっても、子どもになれる力のある卵子自体がどんどん減っていっているのです。

意外かもしれませんが、多産時代である、昔の女性のほうが40代後半で出産する高齢出産がとても多かったのですよ。

それには、昔の女性は現代のように化学物質漬けではなく、自然なものを食べていたことや、不規則な生活をする人がいなく、子宮環境が良かったということが理由にあるとも考えられます。ですから、何歳まで生めるのかという結論には個人差が大きくでてきます。


いつまで生めるの?「卵子の老化」という現実

画像:(c)miya227 - Fotolia.com


■大切なことは子宮環境年齢とともに減っていく卵子。これを食い止めることは誰にもできません。体外受精をしたとしても卵子そのものが若返るわけでもないのです。しかし、老化のスピードを遅らせるか、加速させるかは、私達の日頃の食や体温、睡眠などの生活習慣、そして心のバランスが大きく影響します。

妊娠なんてまだまだ考えていないという若い女性も、常にストックルームとそこで眠る卵子の存在を忘れないで、子宮に優しい生活を心掛けていきたいですね。
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