子どもが泣いても保育園を爽やかに去る母が美しいワケ

発達心理学の実験の中で母子間の関係性を示す興味深い実験があります。

視覚的断崖と呼ばれる装置を使った実験です。この装置は深い穴が空いた道に強化ガラスを敷き赤ちゃんが歩けるようにしたもの。

目次

・実験から見る母子の関係性とは
・さわやかに去り行く母は美しい

子どもが泣いても保育園を爽やかに去る母が美しいワケ

© taka - Fotolia.com


赤ちゃんを強化ガラスの前に座らせ、目線の先にはお母さんがいる状態にします。その状態で、お母さんは赤ちゃんを呼びます。その時、

・無表情
・「落ちちゃう!」と焦る顔をする
・笑顔

という3種類の表情を見せた時の、赤ちゃんの反応を比べるのです。

実験から見る母子の関係性とは

まず、無表情で呼ぶと、赤ちゃんは自らの手を使って、ガラスをバシバシ叩きます。バシバシ叩いて下をのぞいたり、今自分がどのような状態に置かれているかを考えます。


そして、焦る顔をして呼ぶと、ガラスを叩くことなくガラスの下を見て、高さを感じ泣きわめいてしまうのです。

最後に、笑顔で「おいで!」と呼ぶと、ガラスの前で少し躊躇(ちゅうちょ)しますが、恐怖を乗り越え近づくという結果になりました。

この実験は、ハイハイができる生後半年~9カ月ごろの赤ちゃんで行っていますが、新生児の頃から母親の表情をよく観察し、コミュニケーションの一環としてマネをしようとすることも証明されているのです。

赤ちゃんはママの顔を眺めているのが大好き。ママ自身が思っている以上に赤ちゃんはママの顔をよ~く観察しているのです!


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