くらし情報『グッチミュゼオでふり返る不朽のアイコン「フローラ」の歴史。60、70年代の作品を展示』

グッチミュゼオでふり返る不朽のアイコン「フローラ」の歴史。60、70年代の作品を展示

は、中東の街角の路上で露天商が売るジャスミンの首飾りが素材に使用された。これは、彼女が香りと繊細さを保つために自分のシャツをかぶせてジャスミンを売り歩いていた、ベイルート時代の思い出とリンクしたもの。いかにも脆そうな印象に、「アラブの春」の革命と混乱を起こした抵抗運動が象徴されている。

初めて撮影した静物のカラー写真が43年に『Vogue』誌の表紙を飾って以降、同誌とのコラボレーションを行なってきたアーヴィング・ペン(Irving Penn)の作品からは、「Cottage Tulip:Soebet,New York」と「Single Oriental Poppy」が登場。両作は同じ構図で撮影されたもので、過ぎ去っていく時間のはかなさや虚無感が表現された。古典的な構図に加え、モノクロ写真にはプラチナプリント、カラー写真にはダイトランスファーといったプリント技法を用いられており、彼の絶対的な完璧主義を伺わせる。

【イベント情報】
ランゲージ・オブ・フラワーズ
会場:グッチ ミュゼオ
住所:10,Piazza della Signoria,Florence
会期:3月13日から9月20日まで
時間:10:00から20:00まで(木曜日は10:00から23:00まで)

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