スプツニ子!、バイオテクノロジー×西陣織で未来の“勝負ドレス”を作る。グッチ「エイミの光るシルク」展
とのコラボレーションによって、同プロジェクトは始動。「最先端のシルクをあえて400年以上の歴史がある西陣織に織り込む事で、伝統と革新がドッキングしたものにしたかった」とスプツニ子!。この光るシルクの西陣織を作る為、プロジェクトユニット「ゴオン(GO ON)」のメンバーでもある細尾真孝に製作を依頼した。この生地を使ってエイミの“勝負ドレス”に仕上げたのは串野真也だ。
生物研は、現在、スプツニ子!と共同で薔薇の香りがするシルクや、オキシトシンという恋愛ホルモンが組み込まれたシルクも開発も始めており、既に“恋に落ちるかもしれないシルク”の開発に着手。完成までに半年から1年を見込んでいるそうだ。
つまり光るシルクでドレスを作る構想は、海から誕生したアフロディーテを神話からリアルにする為のファーストステップ。海の生物であるクラゲや珊瑚から発光する遺伝子を取り出し、その遺伝子を注入した蚕からできた糸を使っている。
今後、薔薇の香りのシルク、恋するかもしれないシルクが完成すれば、近い将来、現代版アフロディーテは現実のものになるだろう。
ベルベッタ・デザイン、長谷川喜美の手がける幻想的な空間に、光るシルクのドレスや、光る遺伝子を注入された蚕の成虫の標本、紡がれる前の糸や生地が展示されている。