人と人をつなぐ「おべんとう」に着目した参加体験型の展覧会、東京都美術館で開催
マライエ・フォーゲルサング《intangible bento》イメージスケッチ
私たちの慣れ親しんだお弁当を、普段とは違う視点で捉える参加型作品も紹介。この分野の第一人者でもあるオランダ在住のイーティング・デザイナー、マライエ・フォーゲルサングは、お弁当の「触ることや見ることができない」側面、例えば人と人とのつながりや記憶、その未来像などを、生き生きとした物語として表現し、その物語に来館者を誘う。
北澤潤は、お弁当を「箱」と「布」によって自由にコミュニケーション空間を創出するツールとして捉え、美術館の中に、お弁当の「おすそわけ」マインドを考える『おすそわけ横丁』という異空間を作り出す。来館者自身が、よくみて、考え、お弁当を再発見することができる実験室のような空間が出現する。
北澤潤《FRAGMENTS PASSAGE -おすそわけ横丁》イメージスケッチ 2018年
この他、宴などの共食の場で使われたユニークなデザインが施された江戸時代のお弁当箱や、食べる状況に応じてデザインされたひとり分のお弁当箱、そして世界のお弁当箱を展示。目的に合わせてデザインされたプロダクトとしてのお弁当箱に注目する。