写真家・笠原秀信による旅をテーマにしたオンラインExhibition「THE ROAD」。第10弾はフランス・オンフルール編
とりわけ港の西側に位置するサント・カトリーヌ河岸は拡張工事以前の面影も留めており、16~18世紀に建てられた歴史ある建築物が建ち並ぶ。
サント・カトリーヌ教会
旧港からほど近い旧市街に佇む、サント・カトリーヌ教会はフランスで最も大きな木造建築の教会として知られる。その歴史は12世紀に遡り、当初は石造りの教会だったと言われている。百年戦争の際にイギリス軍によって破壊された後、周辺地域に豊富にあった森林資源と海運によって栄えたことで発展した造船技術を活かして、15世紀に木造建築の教会として再建された。
美しいゴシック様式の教会は、16世紀に改築された当時の姿を留めている。教会内部に足を踏み入れると、まるで船底をひっくり返したかのような天井に魅了される。この街の復興を願った船大工たちの、地元への強い思いを感じることが出来るだろう。また火災に備えて、教会とは独立して建てられた15世紀の鐘楼も必見。
「サン・カトリーヌ教会の鐘楼」は、大聖堂とは別のところに建築されています。
石で作られた建物/レストラン
1900年からある壮大で美しいカルーセル。
高さ45mの観覧車。