メゾンエルメスでボヌフォワ展開催中。中山英之と一体化
今回は特別に若手建築家の中山英之が実際の家のように会場を小部屋に区切り、多種多様なボヌフォワの作品をすっきりとコンセプト別に観られる構図にした。側面の厚みのみによって自立する薄いベニヤ版の壁はまるで1枚の白い画用紙のように会場を区切る。そこにピンで打ち付けられた作品は壁と一体化することで、多様な素材感が強調され、会場と作品の境界を曖昧にする。この構成はインスタレーションとして場を浸食する「コラージュ」に着目し、様々な素材を使用しながら物質として絵画を捉えようとするボヌフォワの取り組みとシンクロする。
ボヌフォワの制作を理解するための六つのコンセプトを鍵にした回顧展は、「絵画」という美術史のもっとも古典的なテーマの再考を促すようだ。同時に、中山による会場構成は「展示をデザインする」ことの重要性を眼前にもたらす。2月28日まで。
【イベント情報】
「クリスチャン・ボヌフォワ展」
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1
会期:12月13日から2014年2月28日
時間:11:00から20:00(日曜日は19:00まで)
入場無料
会場は家の小部屋のように区切られる
会場構成は建築家・中山英之によるもの
壁面は熱さのみで自立している
クリスチャン・ボヌフォワ展、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中
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