【ファッション再生】“リサイクルとリユースムーブメントを作る”イエリ社長×兼松繊維社長1/3
って。日本て前の日と同じ格好で行くと、「あれ?」って言われる風潮があるでしょ。日本はどっちにしたって新しいものを買っていかなきゃいけない。マンスリー用の洋服を買わないといけない。あと四季がある。春夏秋冬に合わせた服を買わなきゃいけない。一番洋服を変えやすい状況にあるのが日本なんだよね。汗をかかない、汗が染みない、防臭とか、機能的なものを開発出来る状況にあるのも日本。
つまり日本独自の季節と風習からくる、日本オリジナルのファッションスタイルみたいなのがある。そこが非常にアパレル産業を支えてきた。だけど行き過ぎた。これからの我々がやらなきゃいけないことっていうのは、枯渇していくであろう天然素材を守ることだと思う。生産する95%くらいのアイテムがコットン、ウール、シルクなどの天然素材から作られるから。天然素材が枯渇した時に、我々は何を素材として使っていくのか。それが問題。長ケ部社長はどう思いますか。
長ケ部良一社長(以下O):海外の方から「日本の町はきれいですね」と言われることがあります。それってそうでありたい自分達がいて、だから当たり前のごとくそうであろうとする。人間、一定以上の状態にいれば、つまり衣食足りれば礼節を知る訳で、そういう意味でCSR、社会貢献が話題に上るのだと思います。