シンヤコヅカ 2025年春夏コレクション - 自作絵本「いろをわすれたまち」の世界に飛び込んで
の中でも象徴的に取り入れられている「青」。レッドカーペットならぬ“ブルーカーペット”の上を、絵本の中から飛び出してきたかのようなファンタジックな装いのモデルが闊歩した。
はじまりはモノトーンの装いから
色のない世界に住む主人公が、色に魅了されていく…。そんな「いろをわすれたまち」のストーリーと呼応するように、最初はモノトーンのルックからスタート。シンヤ コヅカのアイコンアイテムであるバギーパンツを主役に、リラクシングな開襟シャツを合わせ、ベレー帽からショルダーバッグ、シューズまで全てブラックで統一した。
温かな色彩の世界へ
ショーの中盤に差し掛かると、次第に音楽が鳴り始め、物語は色のある世界へ。肌と一体化するようなシアートップスには、絵本のイラストをそのままプリントし、色鉛筆の温かな質感を残している。また、白のパンツやワンピースは、それらをキャンバスとして、色とりどりのペイントを施していたのも印象的だ。
ツイード素材のオールインワンも、よく見るとオレンジにグリーン、ブルー、イエロー、そしてラメと、思わず心踊るようなカラフルな糸で織り込まれている。背には鮮やかなバルーンを引っ提げ、シューズも虹色のドットで装飾。