2016年10月24日 12:00
ミューラル 2017年春夏コレクション - 色を知らない女の子が教えてくれた、お洒落をすること
彼女が最後にたどり着いた世界は、どこか地に足の付かないような浮遊した空間。身に着けたのは、優しい赤とピンクのコントラストから成るメランコリーなワンピース。手刺繍による歪んだパールを装飾して“優雅っぽく”彩っている。肩のラインに沿うような小さなフリルの集合体も、裾で揺れる小さなタッセルも、すべてがこの浮遊した世界ではラグジュアリーに変わる。
彼女のお洒落は足元にもぬかりない。フリルのサンダルや、ワードローブと同じく刺繍を施したサボ、時折グリッターシューズを織り交ぜて魅せていた。精一杯のファッションへの姿勢は、憂鬱なものでは決してなくて希望の光にみちたものだった。
「純喫茶」や「懐かしのサブカルチャー」など、ノスタルジーな気分に浸れる6日間 第5回『昭和レトロな世界展』 5月16日(木)より開催