くらし情報『渡辺美佐子“憲法”を演じて知った「日本国憲法」の意味』

渡辺美佐子“憲法”を演じて知った「日本国憲法」の意味

「私のなかでは全然別のお話だったので、最初はすごく違和感がありました。でも、考えてみればどちらも『あんな戦争は嫌。とにかくこの平和を守りたい』という目的は同じなんですよね」

映画の公開は、平成から令和へと新しい元号に変わる時期だ。

「『令』は万葉集ではいい意味だそうですが、『命令』とか『令状』とかあまりいいイメージではないですね。『和』から思い浮かぶのは『昭和』で、私にとって『昭和』は戦争のイメージがものすごく強くて。だからこそ、私たちの活動が終わっても、映画として何年先でもみていただけるのはありがたいですね」

これまでの活動に一区切りをつけた渡辺さんに今後の目標を聞くと。

「私これまでに、井上ひさしさんの一人芝居『化粧』を28年演って、原爆朗読劇を34年演ったんですよ。またそんなに長く演ったらどうなります(笑)。
ただ、私にできそうでなんかおもしろそうと思ったらやらせてもらいます。これから新潟で最後の瞽女(盲目の三味線弾き)の映画を撮るので、今は瞽女の唄を懸命に覚えているところです」
演じることへの飽くなき情熱は、今も沸々とたぎっている。

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