「日本海側も巨大地震の危険」政府発表にはない危険エリア
その結果、太平洋側では、宮崎県沖に海溝型地震の懸念があることがわかった。そして、内陸型地震の危険がある日本海側地域・内陸部からは、京都市、鳥取市、新潟市周辺が危険エリアとして挙げられた。
「日本列島の沿岸部や内陸部は、1000年以上前から、プレートの沈み込みによる活動によって、巨大地震の発生を繰り返しています。指摘した宮崎県沖、そして京都市、鳥取市、新潟市周辺のエリアは、プレート、活断層の活動評価、地震の発生間隔などを総合的に分析した結果、可能性が高いと思われる場所です」
では、いざというときに備えて、今からでもやっておくべき対策はあるのだろうか。
「まず、自宅や職場などの周辺域の災害リスクを把握しておくこと。防災科学技術研究所のウェブサイト『地震ハザードステーション(J-SHIS)』では、その地点に存在する活断層や、揺れやすさなどを確認することができます」
そのほか、家具類を固定しておく、非常用の荷物(食料、飲料水、着替え、タオル、薬、ウエットティッシュ、ライト、乾電池、小型ラジオなど)をリュックサックにまとめておく、といった対策は忘れないようにしたい。
「家族間で避難行動、避難場所を確認しておくことも、いざというときの備えになります」
「女性自身」2021年4月20日号 掲載