2021年7月2日 15:50
電波を止める装置も!ATM付近は「携帯電話通話禁止」の流れ
冷静になればわかると思いますが、ATMを操作して受け取れるお金などありません。公的機関が個別に電話をかけ、還付金の案内をすることもありません。
こうした詐欺に対して金融機関では、高齢者への声かけや、一定期間ATMを使用していない高齢者に振り込みや出金の限度額引き下げなどを行ってきました。指示どおり操作しようとしても思うようにいかず、職員にたずねたら詐欺が発覚したことも多いようです。
さらに、ATM付近で携帯電話の利用自体を規制する動きが出てきました。今年4月に多摩信用金庫と城南信用金庫で始まり、徐々に広がっています。
また三菱UFJ銀行では、’20年秋以降、警視庁が携帯電話の電波を遮断し通話を止める装置を取り付けている店舗もあるそうです。還付金詐欺は「携帯電話で話しながら」が特徴ですから、「ATM付近は通話禁止」が浸透すれば、詐欺被害は減ると思います。
ただ、今度はコンビニATMを利用する詐欺が増えるかもしれません。金融機関のATM付近には職員がいますが、コンビニATMは誰も見ていないからです。やはり詐欺被害を受けやすい高齢者の注意が大切です。たとえば、自宅電話は常に留守番電話にしておくこと。