2022年2月22日 19:52
円楽休養『笑点』の鍵握る志の輔 立川流50年の因縁を払拭できるか
視聴率2桁をキープする番組を不祥事以外で打ち切りにすることは民放ではまず考えられません。
実は以前から、番組サイドは志の輔師匠に水面下で『笑点』出演オファーしていたといいます。とはいえ、半世紀にわたる“因縁”があり、まだ実現できていなかったのです」
■談志さん→志の輔→晴の輔師弟3世代で『笑点』と復縁
その因縁は初代司会者・立川談志さん(享年75)にまで遡る。談志さんは66年から69年まで司会を務めた。
「談志師匠は『笑点』をブラックユーモアや風刺の効いた“大人の笑いの場”にしたいと強く考えていました。大喜利の方向性を巡り、当時のレギュラーメンバーと対立し、結果的に全員が降板することになったのです。談志師匠の後を継いだ2代目司会者の前田武彦さん以降、大喜利は“家族で楽しめる笑い”へと変化していきました。その影響で、談志師匠の降板後、立川流の落語家が『笑点』に出演することはなくなったのです」(前出・演芸関係者)
実はその“禁”を打ち破る重責を果たしたのが志の輔だったのだ。
「奇しくも19年、円楽師匠が脳腫瘍で入院した代役が、志の輔師匠のお弟子さんである晴の輔師匠(49)だったのです。