ランチ代程度の額が毎月不正利用される「クレカの少額詐欺」急増中
盗んだ側が本人になりすましてカードを利用し、代金が後日請求される手口です。この番号盗用で今、最も行われているのが『フィッシング詐欺』です」
偽のサイトなどに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング詐欺」の手口は年々巧妙になり、フィッシング対策協議会によると、今年7月には過去最多の10万7千948件もの報告があったという。
「クレジットカード会社などを装ったメールやSMS(ショートメッセージ)で、『支払いに問題が生じています』などと呼びかけ、掲載しているURLに誘導します。そこに情報を入力する項目が出てきて、カード番号などを入れてしまうと、それから定期的に引き落としされてしまうのです。偽サイトは本物のサイトの画面をコピーしているので、見分けがつきにくいものも多いです」
過去に支払いが滞っていたことなど、身に覚えがあるとついURLをクリックしてしまう。詐欺師たちはそこに付け込んでくる。
万一不正使用に気がついたら、カードの裏面に記載されているカード会社のサポートデスクに連絡して、すぐに利用を停止し、カード再発行の手続きをしよう。「カードを第三者に不正使用されても、その金額は補償の対象になりますが、カード会社への届け出が、不正使用分の引き落とし日から60日を過ぎてしまうと補償が適用されなくなるので気をつけましょう」