2022年12月26日 15:50
使うのは有吉だけ「認知症になった蛭子さん」はテレビに出られないのか
また、認知症の特性を知った上で、すごく気を配ってくれます。それに、今の状況でも、おもしろいことを見つけて、それをしっかり突っ込んでくれるのです」(森永さん)
認知症の人が活躍する──この高齢化社会になったとはいえ、一般社会でさえ難しい。テレビの世界ではなおさらだ。そのなかで、定期的に自分の番組に蛭子さんをゲストに呼ぶ有吉の功績はもっと称えられていい。特に、ゴールデンタイムでのレギュラー放送を開始した『有吉クイズ』(テレビ朝日系)では、初回放送に蛭子さんを招聘。その勇気はもちろん、そこで繰り広げられたコミュニケーションは、認知症の人への接し方としてもお手本のようなやりとりだった。
認知症になったといっても蛭子さんは蛭子さんだ。しかも、本人は、今でも「笑われたい」「稼ぎたい」と語っている。
認知症という病気の特質を知ったうえで、周りがフォローすれば難しいことではない。それがテレビという世界であっても。
そんな、これまで難しいと思われてきた「認知症の人のテレビ出演」という可能性を見せてくれる蛭子さんと有吉の関係性に、これからも期待したい。
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