2023年6月19日 11:00
高齢者への虐待が過去最多に……入ると危ないブラック介護施設の見抜き方
にもかかわらず、更新さえしていない施設は配慮が足りない可能性もあります」
いよいよ施設の訪問だが、「あえて施設が忙しい時間帯に訪問するのがよい」と吉田さん。
「お昼どきや、おやつの時間なら、介護士だけでなく、服薬介助をする看護師の様子も見学できます。介護士と看護師のコミュニケーションがうまくとれていない施設も少なくないので、雰囲気がよいか、忙しくても入居者に丁寧な対応をしているかを見てみましょう」
■「後で」や「様子を見る」が口癖になってないか
利用者に対する介護士の“言葉遣い”も大事なチェックポイントだ。
「利用者が何かしてほしいと頼んだ場合などに、介護士が『後でね』という言葉を多用していたら注意が必要。余裕がなくてケアが行き届いていない可能性があります。また、介護士が利用者に何らかの行動を促す場合も、指示・命令口調ではなく『〜しましょうか』と、相手の意思をくみながら丁寧に接しているかもチェックしましょう」
施設に優れたリーダーがいて、職員同士の関係性がよければ、おのずと入居者とも円滑なコミュニケーションがとれ、入居者も職員も笑顔が多くなるという。
「認知症の方が入るグループホームの場合、たいてい利用者はリビングに集まってテレビなど見ていますから表情をチェックしてみましょう。