「スーパーエルニーニョ」で、8月に豪雨台風が関東直撃も
これらの期間にはいずれも台風が本州に上陸し、大雨による被害が出ています。なかでも、’15年9月に台風18号が上陸したときは、関東・東北地方に記録的な大雨をもたらしました」(原田さん、以下同)
当時、茨城県常総市では一級河川の鬼怒川が氾濫。土砂災害や浸水といった甚大な被害が各地で起きたことは記憶に新しいところだろう。
台風のエネルギーは水蒸気だ。海面水温が上昇するほど、海から蒸発する水蒸気の量は増えることになる。
「エルニーニョ現象の年の台風は、発生した後、日本列島に接近するまで、ゆっくりと時間をかけて北上してきます。海面水温が高い海域を通りながら勢力を拡大した台風が上陸すると、大きな水害が発生することが懸念されます」
この夏、スーパーエルニーニョによる超巨大な豪雨台風が日本列島を襲う危険性が大いにある。では、いつごろ直撃するのか。
「注意したいのは8月。太平洋高気圧の張り出しが弱いため、勢力の強い台風が関東、東海地方付近に上陸することが考えられます」
この夏迫りくる水害のリスク。いまのうちから十分に備えておいたほうがよさそうだ――。