ゆうちょ“定期貯金”457億円が消失…再確認したい「休眠口座」ルール
使わない口座にお金を残したままだと『休眠預金』となってしまいます」
休眠預金とは、10年以上入出金などの取引がない口座の預金のこと。休眠預金は年1千200億円程度も発生しているという。
「2018年から休眠預金等活用法に基づき、休眠預金は銀行から預金保険機構に移され、子どもや若者、生活困窮者への支援など公益活動に充てられることになりました。残高が1万円以上の口座については、休眠預金になる前に銀行から通知状が届くようになっていますが、残高が1万円未満の口座には通知がありません。また転居しても住所変更の届け出をしないと、通知が届きません。こうした理由で、休眠預金になるケースは多いのです」(飯田さん、以下同)
休眠預金になったら、銀行に預けたお金は消えてしまうの?
「たとえ休眠預金になっても、銀行の窓口で預金者が請求をすれば、何年たっていたとしても利子を含めた預金を引き出すことができます。亡くなった人の名義の休眠預金でも、相続人であれば、銀行で所定の手続きをすれば引き出すことはできます」
■なくなった銀行の口座も生きているかも
昔、口座を作った記憶はあるが、通帳もキャッシュカードもない場合はどうすればいいの?
「ゆうちょ銀行の場合、口座の有無を調べる『現存調査』があり、印鑑と本人確認書類を持って窓口で指定の書類に記入して提出すれば、後日結果を教えてくれます。