“忘れられた文化”から空前の漫才ブームに!アマチュアからコント師まで「M-1」を目指す理由
ブームは終わるのが常ではあるが、ラリー氏はM-1を中心とする今の漫才ブームは「今のところ終わる理由がない」という。
「M-1が漫才の世界を盛り上げているという側面はあるので、M-1が終わったらブームは一段落するかもしれません。しかし、今のところ終わらせる理由がないですよね。視聴率は取れているし、世間の注目度も高いし、M-1のおかげで芸人が育っていくという面もある。
ザ・ドリフターズ、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるずなど、かつて一時代を築いた芸人たちは、みんなテレビでコント番組をやっていました。漫才は2人の芸人が舞台に立ってしゃべるだけという地味な芸なので、本来はテレビにあまり向いてなかったのです。
だから、M-1が始まった2001年の時点では、漫才は時代に取り残されて忘れられた文化でした。M-1ができたことで、そこから新しい漫才の歴史が始まったんです」
エントリー総数は増えても、王者に輝くのは1年に1組だけ。
最後にラリー氏は言う。
「裾野が広がっていますが、決勝には毎年10組しか行けないですし、競争は激しくなるばかりですよね。結果的に、漫才がどんどん発展していく時代になっていると思います」
果たして、8540分の1の座を掴み取る漫才師は――。
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