管理職「何でも相談してくれ」→相談すると「で?」ダイハツの不正を産んだ悲惨マネジメント
といった意見に接した》
調査委員会が実施したアンケートの自由回答欄には、悲痛な声がつづられている。
《「できない」をアピールすると、それを言った特定の人だけが、別途報告必要など別に工数がかかる》
《できないと声を上げるとなぜできないのか、できるようにするにはどうするのかと逆に仕事量が増える為に、声を上げないことや、諦め感がなどが出てきている》
《不正行為の根本的な問題は、開発失敗・ミスを叱責する風土だと考える。直接的に日程を守りたかったから不正行為をしたわけではなく、日程を守れなかったときの叱責されることを避けたかったのでは?問題を起こした部署や担当者が会議で吊し上げられたり、必要以上の叱責を受けることがある》
《身の丈に合わない開発ボリュームと輻輳・日程死守の為に、遅れが発生しても後工程に吸収させる文化・「出来ない」と言えてない風土・「失敗してもいいからチャレンジしよ」でスタートしても、失敗したら怒られる(日程をどう考えてる?と責められる)》
「全162ページある報告書からは、組織ぐるみの悪事や一部の悪質な社員の仕業ということではなく、追い詰められた現場が“禁じ手”を使わざるをえなかったほどに、企業全体としてのコンプライアンス意識が低く“ブラック”な職場環境だったという印象を受けました」