「ずっと思ってた」北千里駅と南千里駅の間はなぜ山田駅? 阪急電鉄が語った「開業秘話」
そこで本誌は2月27日、山田駅の管轄である阪急電鉄株式会社の広報部に駅名の由来を取材(以下、カッコ内は担当者)。しかし残念ながら、駅名の詳しい由来は明らかにはならなかった。
ただ、担当者は「詳しい資料は残っていない」としつつも、「もともとすごく昔から、この辺りは『山田』という地名だったんですね。現在残っている当時の資料でも、『吹田市山田地区に交通の拠点を』という言い方をしていました。おそらく地名にちなんだ駅名にしたのではないかと思います」と語った。
確かに山田駅のある吹田市が誕生した背景には、1955年に「三島郡山田村」が編入された歴史がある。その上で担当者は、山田駅ができた経緯や背景を教えてくれた。
千里ニュータウンは、日本で初めてできた大規模住宅都市。
高度経済成長期の人口増加に伴い、1961年に大阪府の企業局によって開発された。1970年には吹田市で日本初となる万国博覧会が開催され、会期中は約6422万人が来場。北千里駅では万博開催に備えて、1967年の開業と同時に世界初となる自動改札機が導入された。「実は万博が開催された当時、北千里駅と南千里駅の間に『万国博西口駅』という臨時駅があったんです。