くらし情報『株価3万9千円に! 生活はよくならないのにバブル絶頂期を超えた理由は』

株価3万9千円に! 生活はよくならないのにバブル絶頂期を超えた理由は

この違いは、バブル以降の“失われた30年”で社会が変わったことによります。バブル期は「一億総中流」で、誰もが自分の生活を「中」だと思っていました。貧富の差がなかったからこそ、誰もが好景気の恩恵を受けたのです。

ですが、いまや格差社会です。株高の恩恵はわずかな富裕層が独占し、多くの国民は厳しい状況に追い込まれています。

株価の行方は楽観的な見方もありますが、実は予測ができないものです。先ほどあげた株高の要因はよい側面に着目していますが、物事には両面が存在します。

たとえば、今は日本株を買ってくれる外国人投資家を好材料と見ていますが、逃げ足の速い外国人投資家は何かのきっかけで一気に売りに転じて、株価が崩れる悪条件になる可能性もあります。


国内も今は企業業績が好調ですが、実質賃金が21カ月連続のマイナス(’24年2月発表、厚生労働省)で国民の消費する力が弱っています。物が売れず企業倒産が続く未来が来るかもしれません。

何か一つでも悪条件に転じたら、堰を切ったように多くの“好材料=えくぼ”が“悪条件=あばた”に豹変。バブル崩壊やリーマンショックのような大暴落が起こる危険性をはらんでいるのです。

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