クレカの不正利用 ふるさと納税や数千円単位で毎月口座から引き落とす手口も
最後の砦は、不正利用があったらすぐに気づくこと。毎月のカード利用明細のチェックです。
以前は紙の利用明細が毎月送られてきたので、多くの方がチェックしていたでしょう。しかし最近は紙の利用明細が有料となり、ネットでの確認に移行したことで、チェックしない人が増えています。
詐欺師らはこうした状況を利用して、数千円単位の引き落としが毎月定期便のように繰り返される不正利用を増やしています。高額の不正利用だと、カード利用の総額を見るだけでも気づきやすいのですが、数千円単位だとわからないことも多いでしょう。
前述のとおり、カード会社は不正利用を補償してくれますが、不正利用を届けた日から60日前までなどと期限が決まっています。定期的な不正利用を長期間放置していたら、60日より前の被害は戻ってきません。
きちんと明細を見て、レシートなどと突き合わせる作業が必要です。月末に必ず行うなどルーティン化してください。経済産業省は不正利用の防止にワンタイムパスワードの利用をすすめています。SNSに1回だけ使えるパスワードが届き、それを入力することで決済が可能になるものです。簡単なひと手間で防止できるのはありがたいのですが、専門家にはもっと強力な防止策を考えていただきたいものです。