市川團十郎 襲名披露興行の“ご祝儀半減危機”で画策する「出稼ぎ世界ツアー」
そのため、團十郎さんは贔屓筋からの“手厚いご祝儀”をあてにしていたのですが……」
團十郎は歌舞伎界最高峰の名跡だ。そのため、ご祝儀相場も梨園で最高だという。
「先代の團十郎さんのときの相場は一口100万円で、公演後の食事会などの場で、熨斗付きのご祝儀袋に入れて手渡しされていました。また、先代の襲名披露興行の期間は約2年でした。区切りもよく、ご祝儀も弾みやすかったのかもしれません。
一方で当代は会見からすでに5年半が経過。給与が上がらない不景気なこのご時世で、ご祝儀相場もかなり安くなり、“半減”も日常的にあると聞きました。團十郎さんは実家売却などで、両親の借金をようやく完済。
襲名のご祝儀は子供たちの教育費として少しずつ貯金しているようで、現状“予定より1億円ほど少ない”とボヤいているといいます」(前出・後援会関係者)
そんな“不振”ゆえ、彼は襲名披露をまだ続けたい考えだそう。
「歌舞伎座、大阪松竹座、南座、博多座などでの歌舞伎役者の“定期興行”は原則、給料制です。そのため、もっとも儲かるのは自主公演。8月末から9月末まで全国18カ所で計23公演行われる團十郎さんの襲名披露巡業はまさに“稼ぎ時”。