奨学金の返済支援 返済に苦しむ人も多いなか、自治体が独自の支援策を実施
兵庫県では、従業員の奨学金返済を補助する中小企業を支援しています。これまでも県内に本社がある中小企業で正社員として勤める人に、県と企業が2対1の割合で補助金を支給してきました。
2024年度からはさらに拡充します。補助期間を5年から最大17年に。対象年齢を30歳未満から40歳未満に。結果、補助額は県と企業を合わせて最大5年で90万円から、最大17年で306万円になります。UターンやIターンでも利用しやすくなるでしょう。
返済免除の奨学金を立ち上げたのは大分市です。
2025年度から「大分市返還免除型奨学資金」を始めます。対象は市内の高校に在籍するか、保護者が市内在住で市外の高校に通う人です。
奨学金は入学一時金として県内大学進学者に50万円、県外大学なら80万円。学費として年50万円、4年制大学だと200万円です。
卒業後は市内に住むか、市内の事業所で働くなどで、1年ごとに借入総額の5分の1が返済免除となり、5年で全額免除されます。若者に定着してほしいのでしょう。
自治体による奨学金の返済支援は2023年6月時点で42都道府県と717市区町村が実施しています。進路希望と合うものがあれば積極的に活用するといいでしょう。