「飲食店ガラガラ…」敷地内唯一の商業施設が閑古鳥 晴海フラッグ“ゴーストタウン化”の実態
その真偽を確かめるべく、本誌記者は6月初旬の夜に現地に足を運んだ。
ららテラスは3階建て全39店舗というこぢんまりとしたショッピングモールだ。クリニックや美容室などが入居する3階フロアは多くが18時で閉店してしまうこともあってか、文字通り人っ子一人いない状況だった。
2階フロアには100円ショップや書店、そして飲食店が並ぶ。3階と違って各店舗に客の姿はあったがまばら。特に飲食店はディナータイムというのにガラガラで、唯一ファミリーレストランだけが盛況だった。店舗の従業員に話を聞くと、客入りの悪さを嘆くこんな声がーー。
「オープン当初はメディアも集まって賑わっていたのですが、今では平日はずっとこんな感じです。
もともと晴海フラッグで暮らす人のためにつくられた商業施設なうえ、テナントも一般的なお店ばかりなので、わざわざ外からやってくるお客さんもいないんですよ」(飲食店スタッフ)
「私は今日ヘルプで初めてここに来たんですけど、他の店舗と比べると明らかに暇で心配になります……」(小売店スタッフ)
不動産ジャーナリストは行き過ぎた不動産投資の弊害を指摘する。
「晴海フラッグの事例は不動産投資が過熱することで生じる様々な問題を浮き彫りにしました。