周辺では頻繁に動物の死骸が…犬3匹殺害容疑の81歳元ブリーダー 地元住民が語る“繁殖施設”の「劣悪な環境」
(ペット業界関係者)
渡部容疑者は、「繁殖に使えなくなった犬を生かすと経費がかかる」と、非情な供述もしている。動物たちの命を奪った元ブリーダーとは、いったいどんな人物だったのか。
渡部容疑者は17年からペット販売を始めたと報じられているが、取材を進めていくと、それより前からペットビジネスを手掛けていることが明らかになった。渡部容疑者の知人が語る。
「以前は毛呂山町の中心部に4階建てのビルがあって、渡部容疑者はそこの1階でペットショップを経営していました。
もともと建設業に携わっていたのですが、90年代のペットブームのころにペットショップを始めたようです。けっして動物が好きというわけではなく、商売になるからという理由で参入したのでしょう。そこですでにブリーダーもやっていたみたいですよ」
その後、ビルの周辺の土地が再開発されることになり、渡部容疑者は店を閉めたという。
動物の飼育を続けるために新たに選んだ場所が、冒頭の“事件現場”だ。
登記簿を確認すると、渡部容疑者は繁殖施設のある土地を04年に購入している。本誌記者はこの施設周辺を取材した。
■近隣住民は容疑者に「ずっと迷惑していた」