マネーゲーム状態の晴海フラッグに専門家が断言「ブームは去り、抽選で当たった人が不幸に」
思ったように買い手がつかない状況に、転売目的で買った人は内心焦っているのではないでしょうか」
また、榊氏は晴海フラッグ内に建設中で、来年10月から入居開始予定の2棟のタワーマンション「SKY DUO」の売れ行きも鈍いと推測する。
「2棟合わせて約1500戸が販売されていますが、第2期の販売は当初5月の予定だったものが7月、10月と後ろ倒しになりました。これは不動産業界的には、想定通りの問い合わせ数や事前申込数が売主側にきてないってことの証なんですよ。もしかしたら、ここにきて新築人気も陰り始めてきているのかもしれません」
榊氏はこれから数年後に起こるかもしれないマンションバブル終焉後の未来を危惧しているという。
「晴海フラッグの欠点はアクセスが悪すぎること。マンションの玄関を出てから大江戸線の駅のホームに立つまで実際は30分ほど掛かります。今後暮らし始める人が増えてくれば、そういった負の面から手放すのを考える人も出てくることでしょう。いまは話題性があるからまだ良いんです。
怖いのはこれから5年後、10年後、ブームが去り、誰も晴海フラッグの名前を口にしなくなった頃に、不人気物件の象徴のようになってしまう可能性です。