おはぎ専門店経営する78歳女性「『おいしい』が原動力!」
近所の人も、年老いた母親も、応援すると言ってくれた。「自分は商売が苦手」と思い込んでいた川崎さんだが、運命に導かれるように、長年勤めた湯葉店を退職して、一念発起で店を構えたのだ。
1日200~500個、8種類のおはぎを作るため、深夜から厨房に立つことも。営業時間中も、お客さんと話をしても、ひとときも手を休めない。
「8色おはぎを作るのは手間がかかります。狭い厨房で転んで手首を骨折したり、煮たったあんこでやけどしたりすることもありますが、絶対にやめへん。だって、おはぎは、人を幸せにする食べ物。お客さんが『おいしい』と言ってくれる声が聞けるのが、何よりうれしいんやから」