来年4月から!主婦パート「無期転換ルール」の注意点
「雇用が不安定な主婦パートにとって、正社員と同じように定年まで働ける『無期転換ルール』は、大きな転換点になります」
こう語るのは、労働問題に詳しい旬報法律事務所の梅田和尊弁護士。’18年4月に実質的にスタートする無期転換ルールとは、いったいどんなものだろう。
「パートやアルバイトは、1年や半年など期間を決めて働く、“有期”契約がほとんど。来年4月からは、それを“無期”契約に変更することが可能になる。定年まで働き続けられるということです。これまで契約を打ち切られることを恐れて、セクハラやパワハラを受けても我慢したり、育児や介護の休暇制度などを利用できなかったりした人も、無期雇用契約になることで、安心して働けるようになると期待しています」
そんな「無期転換」を申し込む資格を得るためには条件がある。
「この制度が導入された’13年4月から数えて、同じ会社で通算5年を超えて働いていることが要件です。たとえば、1年契約の人は5回連続して契約更新していること、3年契約の人も最低1度は契約更新をしている必要があります。