稀勢の里 引退危機に実父が本音「このまま終わるのは残念」
「不調の原因?やはり横綱の持つ責任というのは大きいですからね。日本出身で19年ぶりだから、モンゴル出身だからとかは関係ないでしょう。やっぱり重みも大関とは違うんですよ。相撲は日本の国技であると同時に神事でもある。横綱だけが伊勢神宮や明治神宮などで奉納土俵入りをする。そんな横綱という地位を背負うことに、(息子も)まだ戸惑っているのでしょう」
――横綱は次の場所について“覚悟を決めて”と、発言していますが?
「もし次の場所に出たとき成績が悪かったら?……まぁそのときは引退するということでしょう。それは(親としての私にも)覚悟はできています。ただ、このまま終わるのは残念すぎるけど……。
いまも期待してくれている人たちがいるのは親としても嬉しいこと。でも、その期待に応えることができるかどうかは、本人次第としか言えませんね」
父やファンたちの祈りを背中に受け、稀勢の里の土俵人生をかけた闘いはすでに始まっている。