『画業 40 周年記念 上條淳士展 LIVE』弥生美術館で 『To-y』など名作漫画の原画や最新のイラストレーションを公開
2024年9月28日(土)より、弥生美術館では、『上條淳士展LIVE』が開催される。革新的かつスタイリッシュな漫画で、後の漫画表現に大きな影響を与えた上條淳士の画業40周年を記念して行われる展覧会だ。
1963年生まれの上條淳士は、83年に「モッブ★ハンター」(週刊少年サンデー増刊号)でデビュー。その後、「ZINGY」(原作・雁屋哲)、「To-y」、「SEX」、「赤×黒」、「8 -エイト-」、「DOG LAW」(原作・武論尊)などを発表し、カリスマ的な人気を得た。イラストレーションの仕事も多数手掛け、近年はギャラリーでの展示活動も精力的に行っている。
「To-y」より(1987年)©Atsushi Kamijo Shogakukan Creative
彼の代表作の中でも、音楽漫画の金字塔と呼ばれるのが「To-y」である。パンク・ロックバンドのボーカルだった冬威(トーイ)が、芸能界を駆け抜ける本作は、日本の80年代の音楽業界のリアルな描写や、「音」を描かずして描いた革新的なライブシーンなどの表現が、後の音楽漫画、ミュージシャンに影響を与えた。
また米軍基地のある街を舞台に、3人の少年少女が危険な裏社会を生きる伝説的名作「SEX」