2023年9月26日 12:10
「2.5次元演劇を次のフェーズに進める狼煙となる作品」 「チェンソーマン」ザ・ステージ上演中
と話した上で、「2.5次元演劇を次のフェーズに進める狼煙(のろし)となる作品。志だけではなく、技術としてもそうだと思います。それを何より証明するのは本番の面白さだと思うので、この面白い演劇を皆さんに観ていただきたい」。
ゲネプロ(総通し舞台稽古)を観た。芝居やダンス・殺陣といった俳優陣の能力の高さに驚かされ、そこに舞台装置、映像、照明、音楽というスタッフワークが見事にシンクロしていて、『チェンソーマン』という作品に対するリスペクトと熱と愛を感じる舞台。
デンジが悪魔に変身した「チェンソーマン」の役を夛田将秀、仲宗根豊という抜群の身体能力を持つキャストが演じたり、対峙する悪魔を巨大な人形や迫力ある映像で表現したり、左右にそびえ立つ3階立てのイントレ(組み立て式の足場)のような装置がグルグル回転したり、和田俊輔によるアップテンポの音楽が爆音で響いたり。見どころを挙げると正直キリがないが、脚本・演出の松崎が「2.5次元演劇を次のフェーズに進める狼煙となる作品」と言っていたことに全てが集約されるだろう。原作ファンにとっては原作の面白さをいい意味で広げてくれるだろうし、あまり原作を知らない人にとっても楽しめる演出だと思う。