くらし情報『特別展『生誕140年記念 石崎光瑤』9月14日から 初の大規模回顧展で画業の全貌を紹介』

特別展『生誕140年記念 石崎光瑤』9月14日から 初の大規模回顧展で画業の全貌を紹介

こうした研鑽をへて、より深みのある洗練された画風へと変化をとげた光瑤は、1930年代後半から晩年にかけては、大画面にたっぷりとした余白をとった静謐な雰囲気を醸し出す画面を生み出していく。徹底した写実と装飾性の調和によって独自の境地に達したが、1947年、62歳で他界した。
生誕140年を記念する同展は、光瑤の故郷・富山県にある南砺市立福光美術館のコレクションを中心として初期から晩年までの代表作を一挙に公開し、その画業をたどるものだ。光瑤の作風を代表する絢爛豪華な花鳥画の大作が並ぶのはもちろんのこと、光瑤が大正末期に発見した若冲の代表作を模写した《鶏之図》も登場。また、晩年の大作で、通常は非公開となっている高野山金剛峯寺の奥殿襖絵20面が特別に再現展示されるのも大きな見どころだ。その内の8面の《雪嶺(せつれい)》は、寺外初公開となる。
特別展『生誕140年記念 石崎光瑤』9月14日から 初の大規模回顧展で画業の全貌を紹介

石崎光瑤《鶏之図(若冲の模写)》大正15年(1926)富山市郷土博物館蔵【展示期間:左幅9/14〜10/14、右幅10/16〜11/10】
なお、同展は巡回展だが、光瑤の代表作である《熱国妍春》《燦雨》《白孔雀》の3点が揃って並ぶのは今回の京都会場だけだそうだ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.