2022年9月29日 12:00
「線」と「言葉」が織りなす楠本まきの美しい作品世界を紹介する展覧会、10月1日より開催
美意識に貫かれた書籍の装幀も見どころだ。
京都会場には出品されなかった原画や版画作品も追加され、一部は会期中に展示替えが行われる。また「KISSxxxx」の中から1話分全ページの原稿を展示し、原画でストーリーを楽しめるコーナーも登場する。盛りだくさんの内容で、楠本まきの38年に及ぶこだわりの仕事を大公開する同展は、ファンのみならず、多くの来館者の目と心に刺激を与えてくれることだろう。
なお、弥生美術館には竹久夢二美術館が併設されている。同会期で『夢二をとりまく人間関係—交流から生まれた美と言の葉—』が開催されているが、同館の「萩原朔太郎大全2022」のコーナーにも、楠本の作品展示がある。かねてより好きな詩人として朔太郎の名をあげていた楠本が、作品内に詩を引用した原稿である。こちらお見逃しなく。
「Kの葬列」より(1993) (c)Maki Kusumoto
『いかさま海亀のスープ』(1998) (c)Maki Kusumoto SHINSHOKAN
「ch-11」より 雑誌『ダ・ヴィンチ』のための描き下ろし(2000) (c)Maki Kusumoto
「Two Decades」