くらし情報『八代目市川新之助による力強い挨拶も 市川團十郎白猿の襲名披露公演「十一月吉例顔見世大歌舞伎」初日レポート』

2022年11月8日 12:50

八代目市川新之助による力強い挨拶も 市川團十郎白猿の襲名披露公演「十一月吉例顔見世大歌舞伎」初日レポート

幕が開くと、安宅の関所。厳重な警固をしている富樫(幸四郎)が名乗りを終え、花道からは都を落ち延びてきた義経(猿之助)と四天王の亀井六郎(坂東巳之助)、片岡八郎(市川染五郎)、駿河次郎(尾上左近)、常陸坊海尊(片岡市蔵)が登場。続いて、花道に弁慶(團十郎)が姿を現すと、満席となった場内はみなぎる熱気と心地よい緊張感に包まれる。

ここから新團十郎の弁慶による白紙の勧進帳の読み上げ、富樫が弁慶を追求する「山伏問答」など息もつかせぬ展開が次々と繰り広げられ、観客を魅了。襲名前の会見で團十郎は、弁慶を父である十二世市川團十郎に教わったと話し、「弁慶を演じる上で一番大切なのは、義経を守る気持ち」と語っていた。その言葉通り、鋭い目力、全身から溢れ出る気迫、躍動感ある一挙手一投足で、義経を何としても守り抜く覚悟を表現。幕切れの花道の引っ込みでは盛り上がりも最高潮に達し、4階の大向うエリアから「成田屋!」「十三代目!」との声がかかる中、飛び六方で豪快に引っ込むと万雷の拍手が鳴り響いた。

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような『助六由縁江戸桜』

夜の部は、歌舞伎十八番の一つで、荒事の魅力溢れる『矢の根(やのね)

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