くらし情報『福間洸太朗が奏でる多彩な「夜」にひたる春の午後』

2023年2月7日 12:00

福間洸太朗が奏でる多彩な「夜」にひたる春の午後

でもふたを開けてみたら《夜のガスパール》を弾く人は2~3人しかいなかった。みんなあまのじゃくでしたね(笑)」

3月のリサイタルは、後半にフランス音楽を加えた、いわば福間洸太朗の選ぶ“夜”のフル・ヴァージョンだ(《夜のガスパール》からも〈オンディーヌ〉が入った)。ドイツ音楽とフランス音楽で“夜”の現れ方に違いはあるのだろうか。

「やっぱりフランスのほうがポエティックな感じがしますね。ドイツ系のほうが、構成美とか、歌の旋律の美しさが前面に出ている。フランス音楽のほうは、和声がおしゃれで、構成よりも瞬間の空気感みたいなものが魅力だと思います。

フランス音楽とドイツ音楽は自分にとって2つの軸です。どちらからもそんなに長い期間は離れたくない。
フランスの近現代作品は大好きですし、ドイツ音楽ではシューマンやブラームスを、もっと深く勉強したいと思っています。残念ながら今回はブラームスは弾きません。ブラームスは音楽自体は夜っぽいのですけれども、タイトルに“夜”のつくピアノ曲を書いてないんです」
福間洸太朗が奏でる多彩な「夜」にひたる春の午後

福間洸太朗 (C)Rolf Schoellkopf

普段の生活は“夜型人間”だという福間。

「最近は健康のためにちょっと修正しているところなんですけど、夜のほうがインスピレーション湧きますし集中できます。

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