信長、秀吉、家康所蔵の茶入など茶道具の名品を一挙公開『眼福―大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋』静嘉堂@丸の内で
静嘉堂蔵
また、前述の茄子茶入を含む「大名物」の茶入全7点と、江戸時代後期の大茶人・松平不昧が小堀遠州時代の茶入として評価し、「中興名物」と名付けた日本製の茶入全5点の公開も見逃せない。
さらに引戸に猿曳の絵が描かれていることから「猿曳棚」と呼ばれる、茶道具においては珍しい棚4点の紹介も注目だ。戦国時代の茶人・武野紹鴎が好み、伊達家茶道頭・清水家に伝わった猿曳棚は、狩野派の絵師が図柄を描いた複数の「写し」が制作された。そのなかのひとつが、今回初公開となる、明治時代に橋本雅邦が描いた可能性がある棚だ。
《猿曳棚(本歌)》地袋板絵:伝 狩野元信 室町時代(16世紀) 静嘉堂蔵
講演会や学芸員によるスライドトークなど関連イベントの詳細は、同館ホームページで確認を。
<開催概要>
特別展『眼福―大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋』
会期 : 2024年9月10日(火)~11月4日(月・祝)※会期中一部展示替えあり
会場 : 静嘉堂@丸の内
時間:10:00~17:00、土曜と第4水曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館)、9月16日(火)