くらし情報『押井守監督、『攻殻機動隊 SAC_2045』総監督・神山健治を激賞「よく戦っている」』

2023年12月3日 12:10

押井守監督、『攻殻機動隊 SAC_2045』総監督・神山健治を激賞「よく戦っている」

と制作過程で急激に進んだ時代の変化と、作品の関係性を語った。

押井守監督、『攻殻機動隊 SAC_2045』総監督・神山健治を激賞「よく戦っている」


その言葉に対し、押井監督は「神山、まだやっているんだと。『攻殻』をって意味じゃなくて、時代というテーマを果敢に追いかけているということに尽きる。よく戦っている」と激賞し、「昔は時代に抜きつ抜かれつだったけど、今は時代がどんどん先行するから、時代をテーマにするのは難しくなってきた。(自身は)『パトレイバー』で時代に関わろうとした時期はあったが、なかなかできない」と話していた。

本作の重要な設定であるダブルシンク(二重思考)について、押井監督は「(自身の作家性として)虚構と現実と散々言われてきたけど、そういうことではなく、映画を作る上での方便。それ自体が映画になるわけではない」と説明し、「虚構なしで生きている人間はいないし、人間は年を取ると、現実と自分の落としどころが見えてくる。最終的には人間の現実を語りたい」と目指す道を示した。
押井守監督、『攻殻機動隊 SAC_2045』総監督・神山健治を激賞「よく戦っている」


士郎正宗氏の原作コミックを起源とした「攻殻機動隊」シリーズが、長年愛される理由に話題が及ぶと、押井監督は「散々、聞かれたけど、分からないね」。当初はインターネット、現在ではAIに対する畏怖や恐怖が織り込まれているが、「新しい技術や未来像は願望で語られるが、実際には違うところで進化する」

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