くらし情報『【オフィシャルレポート】『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』最高の化学反応が起きた一夜』

2023年10月6日 18:00

【オフィシャルレポート】『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』最高の化学反応が起きた一夜

人生というのは夢のように儚い、泥くさくて美しい、そういったテーマが今日はぴったりだと思う。この板の上一枚、泥くさく輝きを放つ、人間物語をぜひご堪能ください──樋口大喜は前説をそう締めくくり、トップの笑福亭笑利を呼び込んだ。

【オフィシャルレポート】『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』最高の化学反応が起きた一夜

笑福亭笑利
フラカンの機材が並び、ミスター小西のドラムセットと竹安堅一のギターアンプの間に、赤い布で覆われた高座がしつらえられ、その右にはめくりが用意されたステージに、笑福亭笑利が登場。

座布団一枚あればできる商売であるゆえに、とんでもないところで落語をやる羽目になることもある、たとえば──というマクラで、客席を「あっためる」を超えて「沸かせる」状態まで持っていってから、ネタに入る。

演目は『いらち俥』。俥屋、つまり人力車で急いで大阪駅まで行きたいが、一台目はボロい上に俥屋が病弱で遅くて話にならず、次に拾った俥は、一度走り出したら止まらなくて、危なっかしくて往生する、という噺である。
【オフィシャルレポート】『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』最高の化学反応が起きた一夜


後半、その止まらない俥屋が、このまま行ったら市電に衝突する──というあたりで、フラカンの4人がそっとステージに現れ、鈴木圭介がハープでその市電の汽笛を表すと、竹安堅一がボトルネックでアコースティック・ギターを奏で始め、続いてグレートマエカワのベースとミスター小西のキックが加わり──「夢の列車」

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