2021年9月14日 10:35
L’Arc~en~Ciel、想い出の街・大阪から結成30周年ツアースタート
ステージの形状自体は一見すると『ARENA TOUR MMXX』と変わらないが、ライヴが始まって驚いたことに、回転スピードが高速化したり、内周と外周が逆方向に行き交ったりするなど、機能が大幅にヴァージョンアップしていた。
「REVELATION」などではhydeとtetsuyaが共に外周に乗り、高速回転にも怯むことなくジャンプしたり寝そべったりと大胆にパフォーマンス。内周では、土台をしっかりと守るようにkenとyukihiroが呼吸を合わせてプレイ。また別の場面では、3人が内周にいて一人がどこかの花道へと自由に出向いていることがあり、フォーメーションは刻々と変わっていき、観たことのない景色を360度全方位から見守るファンの眼前に立ち上げていく。動きを追うだけでも純粋に楽しく、まるでアミューズメントパークでアトラクションに参加しているかのように錯覚する瞬間があった。
メンバーのナチュラルな笑顔が垣間見られるライヴだったが、その一方で、トーチが灯り神秘的なムードで引き付けた「花葬」に始まるシークエンスなど、どこか映画的、総合芸術的な表現にも一層磨きが掛かっていた。効果的に組み合わせられたレーザーとスモーク、ステージ上空で繰り広げられる洗練された光の演出には溜息が零れる。