母という愛の怪物が、大人として重い荷物を一身に背負いながらも、明るい笑顔で、ものすごい覚悟と生命力で私たちのもとに再び帰ってきてくれるのを、待っています」とコメントしている。

『ひとよ』(2020年)舞台稽古より撮影:相川博昭
その場所で、その境遇を生きることから、逃れられない登場人物たちの生き様をKAKUTAは描く。多くの観客がそうであるように、どんなに忌むべき悲しい運命も、ある程度引き受けながら人は生きていく。そのことを嘆くでも恨むでもなく、真摯に誠実に見つめて、KAKUTAの面々は物語を紡ぐ。前代未聞の非常時において、この物語は果たしてどんなふうに観客に届くだろう。
東京公演は9月13日(日)まで本多劇場にて。10月には愛知公演を控えるほか、ストリーミング配信も予定している。配信チケットの受付と、視聴可能期間は9月22日(火・祝)23:59まで。詳しくは劇団HPを参照のこと。
文:小川志津子
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