『ハニワと土偶の近代』東京国立近代美術館で 「出土モチーフ」のさまざまな表現から、近代におけるハニワ・土偶ブームの裏側をほりおこす
戦後になると対外的な視線のなかで「日本的なるもの」や「伝統」への探求が行われ、ハニワや土偶は新たな日本の美として見出される。よく知られているのが、岡本太郎の縄文の「発見」だが、そこには「縄文か弥生か」という対立概念の提案があった。
五姓田義松 《埴輪スケッチ(『丹青雑集』より)》1878年個人蔵(團伊能旧蔵コレクション)写真提供:神奈川県立歴史博物館
同展では出土品を克明に描いた明治時代のスケッチから現代のマンガまで、明治以降のそれぞれの時代の様々なジャンルを取り上げて、ハニワや土偶があらゆる文化に連なっていることを紹介しているのも見どころだ。それらは、来たるべき次のハニワ・土偶ブームに向けた視点や考え方を示唆してくれることだろう。
<開催概要>
『ハニワと土偶の近代』
会期:2024年10月1日(火)~12月22日(日)
会場:東京国立近代美術館
時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
料金:一般1,800円、大学1,200円、 高校700円
公式サイト:
https://haniwadogu-kindai.jp/