『レオ・レオーニと仲間たち』板橋区立美術館で 『スイミー』で知られる絵本作家を仲間たちとの交流にも焦点をあて紹介
これまでの交流の積み重ねや、長年にわたる調査研究を通して明らかになった彼の活動の全貌を、20世紀の文化史の大きな流れの中から検証する意義深い企画となっている。
少年時代から晩年まで、その生涯をたどる同展では、各時代における仲間たちとの交流にも焦点をあてつつ、レオーニの多彩な作品が展示される。また後年に様々なテーマで手がけた絵画シリーズや、パーキンソン病を患った後も精力的に制作した彫刻や「鳥」シリーズなど、見どころも多い。
レオ・レオーニ《プロジェクト:幻想の庭》1978年板橋区立美術館蔵(Gift of the Leo Lionni Family, 2021)
同展はもちろん、絵本の紹介にも力を入れている。1959年に初の絵本『あおくんときいろちゃん』を出版して以来、ほぼ1年に1冊のペースで制作を続けたレオーニの物語絵本は27冊にのぼる。原画の一部を展観すると同時に、30年以上に及ぶレオーニの絵本づくりの軌跡も振り返る。初の絵本発刊から60年を超えた今も、世界中に愛されるレオーニの魅力を改めて堪能したい。<開催概要>
『レオ・レオーニと仲間たち』
会期:2024年11月9日(土)〜2025年1月13日(月・祝)