東京都写真美術館で『今森光彦 にっぽんの里山』6月20日から ライフワークとする「里山」シリーズ約190点を一挙展観
同展は、30年にわたって取り組んできた「里山」シリーズを「春夏秋冬」の4部構成で紹介する最新展だ。「春」の章では、ギフチョウなどの生き物や、田植え、茶摘みなどの暮らしの作品を、「夏」の章では、ゲンジボタルなどの生き物や、田んぼや夕立など夏の風景を、「秋」の章では、八重山と紅葉する山々の景色を、そして「冬」の章では、厳しい寒さと共存する人や生き物の様子を、それぞれの中心として展観していく。いずれの季節も、自然と人との絶妙なバランスで生み出される「里山」の魅力と、多様性に富んだ日本各地の美しい情景が堪能できるラインナップとなっている。
《朝霧の棚田》 新潟県十日町市 2010年 作家蔵
同展には未公開作や最新作も含まれているが、なかでも注目されるのは、最新の映像作品も紹介されること。舞台は、滋賀県にある自身のアトリエを囲む1000坪の敷地を使った「オーレリアンの庭」。生き物の集まる場所として今森が長く作庭を続けているこの庭で、どんな生き物との出会いや発見があるのかも楽しみなところだ。
<開催概要>
『今森光彦 にっぽんの里山』
会期:2024年6月20日(木)~9月29日(日)
会場:東京都写真美術館2階展示室
時間:10:00~18:00、木金は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)