『TANG タング』三木孝浩監督×『ロボット・イン・ザ・ガーデン』小山ゆうな 特別対談で愛すべきロボット“タング”の魅力を語る
と語ると、小山氏も「ミュージカルは隠れた気持ちを歌で吐露するので、タングが歌うタイミングは試行錯誤があった」と振り返った。
タングの魅力を問われると、三木監督は「何もできないところですね。だからこそ愛おしい。タングを見つめることで、自分を見つめることになり、気づきを与えてくれる」。小山氏もうなずきながら、「稽古の段階で、舞台からはけるのに、すっごく時間がかかって、どうしようって(笑)。でも、この子の“ゆっくりさ”に合わせることで、全然違う価値観や、忘れていた何かに気づかされる。その魅力は原作、映画にもある」とタングへの強い愛着を示していた。
取材・文・写真=内田涼