異才・杉原邦生が10時間の大作『グリークス』を演出
でも昔はすべてが謎で、そのために“神”という存在を人間が作り出した。その存在を確固たるものにするために物語が必要で、神話が生まれて、演劇が生まれた。だから僕たちが生きて行く上では、ドラマが、物語が必要なんだと。そういうことをこの作品から感じて帰ってもらえたら」
それはイコール、私たちには「演劇」が必要だということでもあり。遥か紀元前の物語から、今も変わらぬそのことを実感してみようではないか。
11月10日の京都芸術劇場 春秋座での公演に続き、11月21日(木)から30日(土)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。
取材・文:川口有紀